6歳になった娘が、少し前から「〇〇(自分)はバラが好きだ。」と言うようになった。
家の裏に、ばぁばが育ててくれたピンクのバラがあるのだが、それを見ているからなのか、プリンセスとバラの組み合わせをよく見るからなのか、「私はバラが好き。」と言う。
綺麗だけれど、棘があるから危ないし、近寄りにくい感じがするため、私はそんなに好きでない。なので、娘の言葉をなんとなく聞き流していた。
すると、次は、「お年玉でバラの苗を買う!」と言い出した。
確か、娘の財布には1000円札が一枚残っている。(残りのお年玉は銀行へ貯金済み)
バラの苗を買えるかどうか確認する娘に、「ばぁちゃんのバラを切って挿し木出来るよ?わざわざ買わなくてもいいんじゃないい?」と言うと、
「ばぁちゃんのバラには、ばぁちゃんの気持ちが入っているの!私は自分のお金で自分だけのバラが欲しいの!バラの頭が他の事でいっぱいいになっちゃうから。バラの中に自分だけがいいの。」
なんだそれ!!!
なんか星の王子様みたいじゃないか!!!
大人の私には失われてしいまった感覚なのか、元々持っていない感覚なのか、とにかく娘のバラに対する想いに激しく感動した私はすぐ苗を買いに行くことにした。
娘の言葉が頭から離れず、思い返してみると、私も子供の頃は【私だけの特別な何か】を持っていることを誇りに思っていた。う~ん、具体的に何だったかは思い出せないけれど、その感覚は確かにあった。大人になり、母になり、自分だけの特別な何かを求める事はいつの間にか無くなっていたように感じる。
娘は地元の園芸屋さんで、298円のピンクのバラの苗を買った。
目に留まった150円の多肉植物も追加で買っていた。
翌日、全部自分でやる!と、植え替え作業も自分でやった娘。
綺麗に咲くかなぁとニコニコして幸せそうな姿を見て、子供にまた大切な事を教えてもらったなと思う母なのでした。
自分だけの特別な何か、持ってますか?
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