こんばんは、ねぎです。
ご覧の通り、病室におります。
昨日、ねぎは36歳を迎えた。
そんな日に緊急入院。なんてこった!
単刀直入に言うと、流産の手術を受けた。
こんな事blogに書くのもどうかと思うけれど、ねぎの人生の記録として、書いておこうと思う。不快な思いをしそうでしたら、ここで読むのを止めて、過去のアホな記事を読んでくださいね。
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入院することになった。
事の始まりは6月。
普段あまり遅れないはずの月経が2週間遅れ、妊娠か、はたまた婦人科系の病気かと不安になる。夫に相談し、とりあえず妹から貰った妊娠検査薬を試すことに。
陽性!やったー!3人目だ!
素直に嬉しかった。夫も「そっかぁ~ますます楽しくなりそう!」と喜んだ。
自然に任せては居たものの、なかなか自然に授からないことから、年齢的に少し難しくなってきたのかと思っていた矢先だった。だから、素直に嬉しかった。
7月に入り、産婦人科を受診した。ねぎが産まれた産婦人科だ。ねぎを取り上げてくれた先生は、すっかりおじいちゃんになっていた。「私、ここで産まれたんです。」と話すと、私の年齢を確認して「開業して10年目の頃だなぁ。とても、忙しい時期だったよ。」と、その内容をメモしながら話してくれた。優しい物腰で、安心したが、胎児の心拍が確認出来なかったため、翌週も来るように言われる。
そんな中、移住先が決まった。
移住の準備をしながら、お産のタイミングを逆算し、向こうでの仕事の事、3人目も乗れるように車を買い替える事、処分予定だったチャイルドシートやベビーカーも引っ越し荷物に加えて、妊婦の私と、春には赤ちゃんのいる生活に胸を膨らませた。
しかし、翌週も胎児の心拍は聞こえなかった。
「次回は旦那さんも一緒に、出来るだけ早く来てくれませんか。」
良くない知らせになるかもしれないと言われた。胎児が成長してないことや、良くない結果の可能性について、とても丁寧で優しい説明を受ける。妊娠10週のはずだけれど、サイズが5週程度で変化無し。先生は、良くない結果が決まったわけではないと言っていたけれど、私は過去2回の妊娠経験とは違う、目の前のエコー画面を見て、ダメなんだろうと思った。
こんなことは予期していなかった。いや、頭では理解していたつもりだった。前回のお産から8年も経っていて、年齢的なリスクもあるだろう、20代のお産とは違うだろう、と頭では分かっていたつもりだった。だけど、心がついて来てくれない。産婦人科の駐車場から、夫に電話をかける。涙が止まらない。一つも言葉が出ない。ようやく絞り出した言葉を夫はすぐに理解して、「分かった。ねぎ、大丈夫?大丈夫だからね。早く帰っておいで。」と言った。
家に着く前に涙は乾いた。その日は土曜日だったため、家には子供達がいたけれど、夫は小まめに2人だけの時間を取ってくれて、私の気持ちに寄り添ってくれた。私は時々泣いたりしながら、引っ越しへむけてやることを進め、何事もなく出勤し、数日を過ごした。
数日後、夫と2人で産婦人科へ。診察の前に、怖くてまた泣いてしまう。それでスッキリしたからか、診察では冷静だった。
胎児は居なくなっていた。すっかり消えていた。空っぽの胎嚢だけが映ったエコーは、目的を失った容器だけがただ私のお腹に浮かんでいるようだった。いつ流産が始まってもおかしくない、という状況らしいので、週明けに手術日を決めた。
生きられるものが残り、生きられないものが流れる。ごくごく自然なことなのだ。人間も自然の一部であることに納得して、いつの間にか悲しみは消えた。
こんな時にと思ったが、帰りに夫にねだって美味しいハンバーガーを食べた。お互いの今の気持ちやこれからの事を話した。
明日は私の誕生日だ。
ふと、手術日までに流産が始まったらどうしようと不安がよぎり、夜から妹にLINEする。妹は過去に流産を経験している。その時のことをいろいろ教えて貰い、気持ちの準備をした。事前に生理痛のような痛みがあったらしい。
翌朝、生理痛のような鈍痛と軽い出血。
かかりつけの産婦人科は休診日。
なんてこった。念のため貰っていた紹介状で救急で対応して貰う事になった。夫が仕事のため、母に付き添って貰う。診察後、「今日で処置した方が安全なので手術しましょう。1泊入院になります。」とのこと。
えー、入院なの!誕生日なんですけど!
全く準備してこなかったので、母が売店に走り、紙おむつなど揃えてくれた。産道や子宮を膨らませる器具を装着し(処置がやや痛かった)、飲食を止められ、時間を潰すこと4時間。手術が始まった。
気がついた時は病室に寝ていた。
無事に手術は終わったらしい。
面会は禁止のため、夫が荷物を届けてくれたことを後から知る。会いたかったな。予約していた誕生日ケーキはキャンセルせずに無事に受け取ったらしい。友人達からの誕生日メールと現実のギャップに笑ってしまう。
今日は子供達の1学期修了の日だ。
転校前の最後の登校日、お別れ会もあったみたい。どうだったか聞いてあげたかった。
明日、たっぷり聞いてあげよう。
とにもかくにも、今回の件で、私はやっぱりもう一人子供が欲しいんだと改めて気づけたし、その覚悟が出来た。そして、夫が夫でよかったと改めて感じた。
おめでとう、ねぎ36歳!